今年は多くのリアルイベントが、コロナ前の姿に回帰しています。
夏には、全国各地で夏祭りが4年ぶりに開催となったニュースを聞く機会も多くありました。
みなさんが住む街でも、賑やかなイベントが開かれているのではないでしょうか。
学校に目を向けると、高校生は文化祭、大学生は学園祭という大きなイベントがあります。
ここ数年はなかなかコロナ前のような賑わいが見られなかったようですが、今年はどのような状況なのでしょうか?
現役高校生たちに、今年の実態について聞いてみました。
<調査概要>
調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(高校生)
回答者 : 2,672名
調査方法 : インターネット調査
調査時期 : 2023年10月2日〜10月4日
※本調査におけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
「模擬店・屋台(食べ物)」実施率が昨年度対比40%割増加で約8割に
まずは、高校文化祭の実施状況から確認していきます。
今年度の実施状況はほぼ100%となりました。
昨年度比で見ると、実施率が上昇しているのが分かります。
実施していないと回答したユーザーにその理由を聞いてみると、「高校の文化祭開催頻度が3年に1回」等の回答が多く見られました。
学校のルールに基づき開催されなかったケースはあれども、ほぼ100%の学校で開催されたとみなしてもよさそうです。
続いて、実施時期です。
9月実施が最多で全体の6割となりました。
その後は、6月・7月と回答が続いております。
多くの高校で文化祭が開催された中で、開催形式はどうだったのでしょうか。
コロナ禍では、外部には非公開での開催も多かったと耳にしています。
今年は、一般公開が6割、限定公開が3割程度となりました。
生徒のみでの非公開開催は3%程度となりました。
具体的な催し内容についても調査しました。
催し内容としては、「展示系」が昨年度に続き最多となりました。
注目すべきは、「模擬店・屋台(食べ物)」の開催です。
昨年度は実施率35.4%で上位10項目に入ってませんでしたが、今年度は3番目に多く、約8割の実施率となっておりました。
昨年の実施率の低さは、コロナ対策での飲食制限によるものだったのでしょうか?
ここからは、コロナ対策を具体的に掘り下げます。
コロナ対策実施率は、昨年度はほぼ100%実施されていたのに対して、今年は6割弱に減少しておりました。
具体的な対策内容を確認していきます。
「入場者の制限」「マスク着用必須」の実施率は昨年度は約8割だったのに対して、今年は1割台に。
そして、「飲食の提供なし」も昨年度は6割だったのに対して、1割を切る結果となりました。
コロナ対策の軽減によって、「模擬店・屋台(食べ物)」が高校の文化祭に戻ってきたと言える結果とみても良いでしょう。
高校生が大学学園祭に行く理由は、キャンパスや学生生活の雰囲気を知るため
続いて、大学の学園祭にフォーカスを当てます。
受験前に足を運ぶ高校生もいるのではないかと思いますが、いかがだったのでしょうか。
まず行く予定がある、もしくは行ったと回答したのは2割程度でした。
行く学校数については、「1校」という回答が最多でした。
続いて、高校生が大学の学園祭に行く理由についてです。
約半数が「受験を予定/検討しているから。」が最も大きな理由となっておりました。
具体的に大学について知りたいことを聞くと、以下のような結果が得られました。
9割弱が「キャンパスの雰囲気が知りたい」と回答、次いで「学生生活の雰囲気が知りたい」という回答になりました。
受験大学の雰囲気を知るために、高校生が学園祭に足を運ぶケースが一定見られます。
Studyplusトレンド研究所 調査所感
高校生にとって、学校生活の一大イベントである「文化祭」。
しかし、新型コロナウイルス感染症が大きく蔓延していた2020年度・2021年度はやむを得ずに中止、昨年度は制限をかけながらの開催という高校が多かったようです。
今年に入り、世の中的にリアルイベントやお祭りなどがコロナ前の姿に回帰してきた中で、今回の調査では今年度の高校文化祭の実態を探っていきました。
昨年度ほぼ100%の高校で行われていたコロナ対策は、今年は57.4%まで実施率が減少。
実施していた高校の対策内容を見ても手指の消毒が主となっており、入場者数制限やマスク着用は実施率が大きく下がっています。
飲食の提供制限も大きく減り、昨年度と今年度の催し内容を比較してみると、文化祭の風物詩とも言える「模擬店・屋台(食べ物)」が戻ってきたことがわかりました。
コロナ前に限りなく近い文化祭の光景が、戻ってきたと言えるのではないでしょうか。
また、今回の調査ではまさにシーズン最中の大学学園祭に関しても、高校生にヒアリングしました。
学園祭に参加すると回答した高校生は2割程度。その中で最も多かった理由は、受験を予定している大学の雰囲気を知るために足を運ぶ、という内容でした。
キャンパスライフや大学構内の様子をもっと知りたい、体感したいという受験生のニーズの高さが伺える結果となりました。
Studyplusトレンド研究所では、学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーである若者に向けて、定期的に調査を行っています。
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