“勉強垢“ をご存知でしょうか?
“勉強垢”とは、 勉強用SNSアカウントを指す言葉です。
受験勉強や試験勉強に取り組む学生から、資格取得や学び直しに励む社会人に至るまで、勉強利用に特化したSNSアカウントを所有することが、一つの学習トレンドとなっています。
Studyplusトレンド研究所が2022年4月に中高生1,869名を対象に実施した「通学とスマートフォン・SNS利用に関するアンケート」では、「Instagram」では7割以上、「Twitter」では5割以上が “複垢”(=複数のアカウント) を所有しているという回答を得ており、その中には“勉強垢” を所有しているという回答が多く見られました。
また、2022年6月に大学生1,780名を対象に実施した「大学受験期のスマホを活用した学習に関するアンケート」では、受験期に “スマ勉”(=スマートフォンで勉強する)を行っていたと回答した割合がコロナ前からコロナ禍にかけて上昇しており、受験期に “スマ勉”を行っていた学生の約4割が「SNSを活用した勉強、情報交換」を行っていたと回答しています。
これらの結果を踏まえて、Studyplusトレンド研究所では、学習トレンドとなっている “勉強垢” の利用状況について改めて調査を実施。
学習管理アプリ「Studyplus」を活用している学習者たちを対象に、SNSの勉強利用の実態をまとめました。
<調査概要>
調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー
回答者 : 4,722名
調査方法 : インターネット調査
調査時期 : 2022年12月22日〜12月26日
※回答者の内訳
中学生:640名、高校生・浪人生:2,208名、大学生・院生・専門学生:648名、社会人(パートや求職中の方なども含む):1,226名
※本記事におけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
最初に、「Studylus」ユーザーの“勉強垢” 所有率を、「中学生」「高校生・浪人生」「大学生・院生・専門学生」「社会人」の4つの属性別で確認しました。
各属性で、約3割が現在進行形で ”勉強垢” を「持っている」と回答しています。
現在、”勉強垢” を持っている割合が最も高いのは、「社会人」の学習者でした。
「高校生・浪人生」「大学生・院生・専門学生」では「持っていたが、使っていないもしくは削除した」の割合が高く、「持っている」と回答したユーザーの割合と合わせると、約半数が “勉強垢” の利用経験があるという結果となっています。
大学受験期に、 “勉強垢” を利用する学生が多いことを示す結果だと考えられます。
なお、本調査は「Studyplus」を利用している学習者を対象としており、“勉強垢”の利用経験率は比較的高い傾向となっていることが考えられます。
続いて、 “勉強垢” を使っているSNS種類を確認すると、属性による傾向が顕著に表れました。
「中学生」「高校生・浪人生」では、7割以上が「Instagram」を利用していると回答しています。
一方で、「大学生・院生・専門学生」「社会人」では「Instagram」の割合が低下、一方で「Twitter」の利用割合が高くなっています。
「大学生・院生・専門学生」では「Instagram」が「Twitter」をわずかに上回る結果となっていますが、「社会人」では「Twitter」が「Instagram」を逆転。
“勉強垢” を利用する約8割の「社会人」が、「Twitter」を利用しています。
なお、「中学生」では「YouTube」「TikTok」の割合が約2割と、他の属性と比較して高い結果を得ています。
中高生は画像・動画が主流の視覚的に捉えやすいSNSで、社会人はテキストでのコミュニケーションが主流のSNSで、”勉強垢” を活用する傾向が見えます。
ではここで、利用目的についても属性ごとに確認していきます。
各属性で、最も回答が多かったのは、「モチベーション維持するための勉強記録」でした。
特に「中学生」では9割以上、「高校生・浪人生」では8割以上と、高い回答の割合となっています。
続く形で多い回答は、各属性において「勉強方法や勉強に関わる情報の取集」となっており、「社会人」では「モチベーション維持するための勉強記録」と並び、約8割の回答を得ました。
「SNS上での新たな交流をはかる」という回答は学生では約2割、「社会人」では約4割という結果となっています。
最後に、SNSで得たい勉強に関する情報、というテーマで調査結果をまとめました。
SNSで収集したい情報は、各属性で「おすすめの勉強方法」がトップです。
効率的、効果的な勉強方法がないか、SNSを通じてリサーチしていることがわかります。
また属性別の傾向としては、「中学生」は「おすすめグッズ情報(文房具などデスク周り)」を7割以上が求めており、「高校生・浪人生」は「受験に関する情報」を7割・「大学(進学)情報」を6割が求めている結果となっています。
学習の目的や状況、興味関心に応じて、SNS上で響く学習コンテンツには、違いがありそうです。
スタディプラスでは、Instagram公式アカウント「Studyplus@勉強応援【公式】」を運営しており、おすすめの勉強方法や勉強グッズ(勉強机・文房具等)、「Studyplus」の活用方法などをご紹介しております。
今後も、 “勉強垢” やSNS活用に関する受験生・中高生たちの生の声を、ご紹介していきたいと思います。
Studyplusトレンド研究所では、学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーである若者に向けて、定期的に調査を行っています。
企業・教育機関などで、若者を対象とした共同調査や研究をご希望する方は、問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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